活動ブログ

愛媛医療生協様 たかのこ支部総会 講演「歯の健康づくり」

2019/05/17


地域の皆さまの健康づくりをお手伝い

愛媛医療生活協同組合たかのこ支部の皆さまは、健康づくりを始めさまざまな活動に積極的に取り組んでいらっしゃいます。今回ご縁があり、皆さまへ講演の機会をいただきました。伺ったのは支部総会が開催されるたかのこ公民館。毎年5月に開催されるこの総会は、健康づくりに関する学びの機会にもなっているそうです。

お集まりの皆さまは歳を重ねて生き生きと毎日を楽しんでおられ、健康への意識も高い方たちばかり。少しでも皆さまのお役に立てれば、私たちもこんなに嬉しいことはありません。

今回は当院から『歯と全身について』というテーマで講演をし、加えて後半に当院が開業以来お世話になっている四国明治さんから『水分補給』についてのお話もしていただきました。

 

全身の健康は、歯の健康から

この日残念ながら診察で来られなかった院長に代わって、副院長が、院長の思いも漏らさずお伝えできるように気合を入れて…!

歯の健康が、どれほど全身の健康と密接に関係しているかという話からスタートです。
ご承知の通り、歯がなければ噛むことができません。噛めなければ食べ物をすりつぶせず、消化吸収が悪くなり、栄養状態が悪化し、気力も体力も低下して、精神のバランスまで崩れる…。

怖いくらいの「負のスパイラル」です。
決して大げさは話ではなく、歯は、生きる力に直結しているのです。

 

噛むことは、すごいこと!

具体的な症状や病気との関連、気づきのポイント、歯科検診のすすめなど、目からウロコの話が続き、中でも印象的だったのは「噛むことの素晴らしさ」。

噛むと、脳が「私は今食べている」と刺激を受け、お腹に「消化して!」と指令を飛ばします。食べて、消化し、栄養が体に行き渡る。その一連の流れのスタートボタンが、「噛む」ことによって押される、というようなイメージでしょうか。
だから飲み物も「噛むように飲む」と良いそうです。ただ飲み込むより、液体も噛めば、脳が、体が、「これは栄養だ」と意識して働きます。

そして更に、噛むと、脳に血流が行くのでボケないのだそうですよ。

ちなみに食事で噛む回数の理想は40回とのこと。でも実際40回は大変…いつもより5回くらい多めに噛むことからチャレンジ!

 

ヒミツの呪文「パピプペポ パタカラ」!?

「噛む」ことと同時に「飲み込む」ことも、すごいことなのですよ。

毎日毎食当たり前のようにできていることかもしれませんが、「噛む」「飲み込む」、どちらも首から上のさまざまな筋力をフル活用してこそできること。うまく動かせなくなれば、食べこぼしたりむせてしまったり、しっかり食べられなくなるのです。

ずっとしっかり噛んで飲み込める力をキープするための体操を、全員でやってみました。

深呼吸をして、首を回し、肩を回し、口や舌を大きく動かして…。

 

皆さんとてもスムーズ。健康状態問題なしです!この体操、毎食前の習慣に!

中でも注目は、「パピプペポ パタカラ」。
この謎の呪文は、舌のさまざまな動きを網羅する発音なのだそう。口と舌を大きく動かして発音してみてくださいね。


 

幸せな人生のために歯を守ろう!

「QOL」という言葉があります。「Quality Of Life」つまり、生活の質を意味します。歯が悪くなって健康を損うことは、「QOL」の低下に他なりません。

医療は命あってこそ。命を救い、守り、繋げるものです。そして命があってこそ、「QOL」があります。豊かに楽しく人生を謳歌できるように。そこに「歯」が大きく関与します。

「QOL」を担う歯科医療の意義を思うと、そこに携わる私たちの身が引き締まります。

今の健康な状態を、一生キープしたいですよね。

「歯科医師がメンテナンスをすれば、これから歯を一本も失わせません。私たちにはその自信があります。お約束します。ぜひ歯医者へ行って、歯科医師にお口の中を見せてください」。

力強い副院長の言葉に、深くうなずく会場の皆さんでした。

 

四国明治さんより、大切な水分補給

続いて、四国明治の栄養士さんから「水分補給」の大切さについて話していただきました。
熱中症予防で近年注目度がアップしている経口補水液と、一本でさまざまな栄養が摂れる栄養食、明治の商品のお土産も。

これからだんだん暑くなってきますので、水分補給はとっても大切。会場の皆さんも真剣に耳を傾けます。

 

水分は、毎日こまめに少しずつ

1日で摂るべき水分量は、食事以外で、1.2L〜1.5L。一度に飲むのはもちろん大変ですが、一回にコップ一杯ずつ、1日8回くらいに分けて飲むと良いそうです。

起床前後、毎食後、食間、入浴後で合計8回。それならできそうですね。

ただ、意識していないと意外に水を飲まないという人も多いのでは。喉が乾いた時や運動した後ではなく、乾く前に、こまめに少しずつ飲むのがポイントです。適切に効率よく体に水分を摂り込み、かつちゃんと保持される飲み方なのだそうですよ。今日から実行!

 

爪や皮膚で水分状態チェック!

水分が自分の体に足りているか、脱水状態じゃないかをチェックする方法を2つ、教えてもらいました。

爪をグーっと押して、離して4秒以内にピンク色に戻ればOK。
手の甲の皮膚をつまんで、離して2秒以内に戻ればOK。鎖骨付近の皮膚でも良いそうです。

簡単にできるので、ぜひお試しを。


熱心な皆さまの視線と反応に感激

時に頷いたりメモをとったりしながら、皆さまとても熱心に聞いてくださいました。
「この後もみんなで話して定着させます」ともおっしゃっていただき嬉しい限りです。

またいろいろな方法で地域の皆さまと交流できますように。