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どうする?!お口のケガ「歯が抜けちゃった!」

2023/02/27


冷静に、でも急いで!

転んだり何かにぶつけたりして口に強い衝撃を受けると、歯が折れたり、歯茎に埋まったり、根元から丸ごと抜けてしまったりすることがあります。
子どもに限らず、大人もスポーツなどで同じことがあるかも。

手足のスリ傷には慣れっこという子でも、口のケガで、ましてや口から血が流れたりすれば、親子とも動揺してしまいそう…。
まずは落ち着いて。
でも今すぐに、しなければならないことを、しっかりと行いましょう。

まず、全身を確かめて!

まず最初に、口以外に異常は無いか、確かめましょう。
特に頭。もし頭を打っていれば、すぐに外科へ!
歯や血だけに気を取られないで、全身に異常は無いか、見た目は無事でも、本人がどこかに痛みや違和感を感じていないか、よく確かめましょう。


歯が抜けてしまったら

ケガは口だけ、でも歯が抜けちゃった…!
そんな時、役立つキーワードは「牛乳」「30分」です。

歯をそのまま「牛乳」に入れて、すぐに歯医者さんへ行ってください!
できれば「30分以内」に!

あわてふためかず、冷静に、でも急いで。
抜けた歯を探して、拾って、泥などで汚れていても「洗わないで」!そのまま牛乳に浸して、すぐ歯医者さんへ!

歯は抜けてしまっても、根っこの部分(歯を支える「歯根膜」という組織)が生きていれば、状態によっては元に戻すことができます。
でもとても繊細で、乾燥に弱い組織です。そのままの状態をキープすることが最重要。
洗ったりしないで、そのままそっと、保存液代わりの牛乳に入れてください。
薬局に歯専用の保存液や生理食塩水がありますが、すぐ用意するのは難しいかも。そこで最適な代用品が、牛乳なのです。

そして、できれば「30分以内」に歯医者さんへ。
早く治療ができれば再生の可能性が高まります。望ましいとされる時間が「30分以内」なのです。


見えないところも病院でチェック!

歯がとれるほどの衝撃です。やはり病院できちんとみてもらうことをおすすめします。

頭を打っていたり、頬や鼻にケガがあったりすれば、外科へ。
お口や歯は、口腔外科や歯科医院へ。口腔外科は大きな病院内などにもあります。歯だけなら歯科医院で大丈夫。
かかりつけの歯医者さんがあれば、普段と変わったところがないかチェックしてもらいましょう。
見えないところで何かあって、後で異常が出ることもあります。例えば永久歯の生え方に影響したり、アゴの関節がずれるなどの異常が出たり…。

子ども時代のケガは元気だからこそ!そう考えて、いざという時の知識を持って、あわてず対処できるように備えておけば大丈夫ですよ。