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あの家康も!? 入れ歯の歴史
2023/11/01
日本は入れ歯先進国!?
入れ歯の歴史はとても古く、日本で現存する最古の総入れ歯は、なんと室町時代のもの。
ヨーロッパより約200年も早い16世紀半ばにはもう、「噛める総入れ歯」が実用化していたようです。
当時の入れ歯は木製。
硬くて殺菌作用もあるツゲの木を削ったもので、最初は仏像を造る仏師が片手間に作業していましたが、
江戸時代には「入れ歯師」という専門業が成立しました。
木ロウで型を取り、ツゲの木を削って作る入れ歯を、徳川家康も使っていたそうです。
(上の画像はイメージです。木の入れ歯の例ではありません)
木の土台は口の中にはり付くような精巧な造形で、
前歯の部分には歯や石を糸で土台にくくりつけたり、
奥歯にあたる部分にはよく噛めるように金属の釘を打ち込んだりしていました。
作り方も形も現在の総入れ歯ととてもよく似ていて、高い技術力がうかがえます。
こうした木製入れ歯は、明治時代に西洋式の技術が入ってくるまで使われていました。
入れ歯は毎日キレイにお手入れ
歯を失っても見た目や食生活を回復させたいという願いと努力は、昔も今も同じですね。
そんな大切な入れ歯ですから、きちんとお手入れをして使いましょう。
食後は必ず外してきれいに掃除をしてください。部分入れ歯のバネなどは特に念入りに。
水かぬるま湯で、入れ歯専用のブラシや洗浄剤で洗いましょう。
熱湯は変形することがあるので使わないで。
また通常の歯ミガキ粉では研磨剤で傷がつくことがあるので、義歯専用の洗浄剤を使いましょう。
歯医者さんでの定期点検も受けて、ピッタリあった入れ歯で快適な毎日を!