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パンダの丸顔のヒミツ!
2024/02/01
大好物がヒミツをにぎる?!
大きな丸顔のかわいいパンダ。
竹を抱えてもりもり食べて、コロコロ転がる姿を見ていると、幸せな気分になります。
実はパンダの丸顔は、食べることと深い関係があるそうです。
かたい竹を噛みつぶすには、強い噛む力が必要です。
ですからパンダは、アゴを閉じる筋肉がとても発達していて、アゴから頭の上にまで、とても大きく分厚い筋肉がついています。
そう、これがパンダの丸顔のヒミツ。
大きな頭とかわいい丸顔は、竹を食べるためだったのです。
肉食系ルーツなのに竹が主食?
そもそもパンダはクマの仲間。先祖は肉食獣とされています。
歯も消化機能も、草食動物ものもとは異なり、クマのように肉も食べる雑食性の動物にとてもよく似ています。
なのになぜ、竹が主食になったのでしょう?
それは、生き抜くための選択でした。
天敵を避け、他の生き物と食べ物の取り合いにならないように、パンダは中国山岳地帯の奥地を生息の場としました。
狩りもそんなに得意ではないパンダは、そこで1年中枯れずに豊富に茂るササや竹を食べるようになったのです。
生きてゆくために、食生活を変えることを選んだのですね。
竹を食べることがパンダの使命!
パンダの歯は独自の進化を遂げたと考えられていて、竹を食べるのに適したつくりになっています。
肉食獣の仲間の証ともいえる犬歯、いわゆる牙で、かたい竹を割り、
小さめの前歯で皮をはぎ、葉をかみちぎり、
大きく平たい奥歯の臼歯ですりつぶします。
竹をすりつぶしやすいように、アゴの関節が横方向にも動いたり、竹をつかみやすい形の前足だったり、
竹を効率よく食べられる体のしくみが他にもたくさんあるようですよ。
しかし繊維質が多い竹は、パンダの短い腸では処理しきれず、じゅうぶん消化し栄養にすることができません。
強力なアゴで噛みつぶして栄養分だけをとり、繊維部分はそのまま排出。食べた量のおよそ80%以上がフンになるので、
かなり大量に食べてやっと生きるためのエネルギーになるのだとか。
食べてばかりいるように見えるパンダ。でもちゃんと理由があったのですね。
人もパンダも、食べることは生きること!